無理な姿勢などをとることで 筋肉に過度な負担がかかり
血行不良などが起こって 筋肉がこわばってしまうのが コリ です.
コリは もんだり温めたりすると改善されます.
これは アロマオイルトリートメントや一般的なマッサージで 改善されます.
もんでも温めても治らないコリのような痛みや
長引く痛みなどは 慢性痛の可能性があります.
こうなってしまうと 急性的なモノとは 別の対処法になるそうです.
手で触るとコリコリする
あの コリコリの正体は「神経の異常興奮したもの」のようです.
神経が異常に興奮した部分の周りの筋肉が
しこり状になったものが コリコリするのです.
痛みを伴うコリコリは 優しく弱い力で対処しなければなりません.
コリコリは専門用語で「トリガーポイント」と呼ばれます.
トリガーとは「引き金」の意味です.
筋肉に異常が起こると 神経から脳に信号が送られ
脳は異常を起こした場所を「痛い」と判断します.
無理な姿勢を続けるなど 慢性的に筋肉に異常が起こっていると
神経がずっと痛みの信号を送り続けることになります.
すると異常興奮状態がおさまらなくなり
トリガーポイントを生み出してしまいます.
トリガーポイントは信号を脳に送り
コリとは別の「トリガーポイントによる痛み」を
生じさせることになります.
こうなると、筋肉をもんだり温めたりすると
コリの痛みは取れますが トリガーポイントによる痛みはとれないのです.
しかも 大きな刺激を受けたり 慢性化が進んだ場合は
トリガーポイントはさらに激しい興奮状態になり 痛みの信号を出し続けます.
すると たくさんの信号を受け取った脳は混乱状態におちいり
脳は 信号がきた場所を間違って判断してしまい
その結果本当に痛む場所とは違う場所を痛いと 感じてしまうのです.
「もんでも温めても治らない頑固なコリ」
と思っていた痛みのほとんどは 脳の錯覚の痛みのようです.
トリガーポイントは 実にやっかいなもので
これができてしまうと コリのような痛みを引き起こすだけでは終わらず
放っておくと 日常の動作だけで激痛を引き起こします.
トリガーポイントを中心に筋肉がこわばってしまうため
筋肉につられて骨格までが変形してしまうほど悪化することもあるそうです.
トリガーポイントの場所を 早めに しかも正確に見つけることが大切です.
慢性痛の症状が進んでしまった場合 治療してくれる診療科があります.
痛みの診療科「ペインクリニック(麻酔科)」では
トリガーポイントに麻酔注射をうつ「トリガーポイントブロック」
という治療法をおもに行っています.
これによって 痛みがとれるだけでなく
筋肉の緊張もほぐれ 血行も良くなるという効果があります.
いろんなマッサージに行ったけど あまり良くならないという方は
一度 ペインクリニックを受診されてみてはいかがでしょうか?
その後 アロマオイルトリートメントなどで
コリをほぐし の疲れを改善しましょう.